泉州地域10か所で約600万匹のミツバチと一緒に仕事をしています♪
柴田養蜂場 柴田直樹さん
ウグイスの声が美しい犬鳴山中、
柴田養蜂場さんが「美味しいはちみつを集めるミツバチのお手伝いをしています」というので、現場にお邪魔してきた。犬鳴山以外にも泉佐野市内に数か所、他、泉南地域の山々に巣箱があるそう。
柴田養蜂場の「百花はちみつ」は大阪産（もん）に登録されており、
2019年大阪府はちみつ品評会にて、最高賞となる「大阪府知事賞」を受賞。
2018年にも「くろがねもちはちみつ」が優良賞に選ばれている◎
また、「なまハチミツ」は熊取町のブランド「くまとりやもん」認定。
収穫当日に瓶詰めし、加熱処理をしていない「なまハチミツ」は希少価値もあり手に入りにくいが、リピーターの多い商品だそう。
もともと自然が好き、アウトドアが好きだという柴田さん。
熊本県にある大学の農学部を卒業後、
熊本県内の大規模な養蜂園で2年間働き
その後、青年海外協力隊としてベトナムで2年間、無農薬野菜の栽培などを指導。
この時、同じく海外青年協力隊としてベトナムで日本語教師をしていた奥様と出会ったそう。
帰国してから3年間熊本県の養蜂園で働き、その後地元泉州に戻ることに。
大阪での養蜂の許可や手続きなどの準備を整えて30歳で独立、犬鳴山で養蜂をスタートした。
ミツバチがおとなしくなるように、燻煙機を使って煙を吹きかけながら作業をする。
「ミツバチは、花が多いと花に夢中で人間が手入れをしていても気にしないんですが、花が少ない時は機嫌がよくないんです」と、飛び方や羽の音、周囲の状況などでミツバチの機嫌がわかるのだそう。
「養蜂は分類でいうと畜産業。元気なミツバチを育てる為にこまめに見回りをしてチェックし、寒い時には暖かいところに、暑い時は涼しく過ごしやすいところに、気候や開花状況に合わせて巣箱を移動します。山道の長時間運転が多いので、車の運転に気を付けています」と柴田さん。
ミツバチの管理は大変で、巣箱を移動させるだけでなく、
女王バチの産卵状況を確認したり、スズメバチやダニの被害からミツバチを守ったりもしている。
特にスズメバチは天敵で、ミツバチが襲われてしまわないよう、見回りを頻繁にするそう。
スズメバチが好むエサを調合して「わな」を仕掛けたり、虫取り網や粘着シートで捕まえたりしているとのこと。
卵を産む女王バチは、巣箱1箱に1匹だけいる。
卵からふ化した幼虫のうち、1匹だけが他のミツバチたちからローヤルゼリーを与えられ、女王バチに育てられるのだそう。
はちみつの収穫は4月～6月。
開花状況や巣箱の状態をこまめに確認し、十分なはちみつがたまったら採蜜を行う。
ミツバチを丁寧に払った巣を遠心分離機にかけると、キラキラ輝くはちみつが収穫できる。
はちみつの種類は、周囲に咲く花やはちみつの色・味で判断しているそうで、
ミツバチがどの花から蜜を集めてきているかは花粉の色でわかるというから驚いた。
奥様は教師をしていたが、2023年から養蜂の手伝いを始めて1年あまり。
夫婦二人三脚で営んでいる。
「健康なミツバチを育てること、自然を大切にすることをモットーに、泉州地域の山でミツバチといっしょに作った『安心安全なはちみつ』をぜひ味わってみてください。これからもおいしいはちみつ作りに励んでまいります。」
【大阪泉州産】純度100％！純粋はちみつ180g×3種set（百花/くろがねもち/さくら）
¥3,100 税込